ハイブリッドワークの手引き

内向的な人にこそビデオが向いている理由

Ganda Suthivarakom

2023年10月10日

外向的な人は成功しがちです。社交的な YouTuber、カリスマのある政治家の演説、大企業の CEO が拍手喝采を浴びる基調講演…、そんな人たちの姿を目にします。仕事では、会議で最も大きな声を出す人が注目を集め、社交の場で初対面の人にも熱心に声をかける人は人脈を広げていきます。

しかし、ハイブリッドワークとビデオへのシフトは、内向的な人たちが自分の強みを生かしながら成功する新たな機会を与えています。直感に反するように思えるかもしれませんが、カメラの前に立つことは、仕事において物静かな思考をする人にとって大きな力となり得るのです。この記事では、内向的な人はどのように仕事をするのが良いのか、仕事でもっと成功するために、ライブと録画、両方のビデオをどのように使うことができるのか、内向的な人がビデオを使うことで上司や外向的な同僚にとってどのようなメリットがあるのかを紹介していきます。

内向的な人の職場での振る舞い

Susan Cain 氏は著書「Quiet: The Power of Introverts in a World That Can’t Stop Talking(内向型人間の時代・社会を変える静かな人の力)」の中で、内向的な人は、外向的な人よりも刺激が少なくて済む人たちと表現。また、「一つのことに集中するのが好きで、強力な集中力を持つことができる。話すよりも耳を傾け、話す前に考える、そして、会話でするよりも、文章を書くことによって自分をより表現できるように感じることが多い」としています。Cain 氏は、驚くことに、多くのアメリカ人は内向的であり、その数は 3 分の 1 から 2 分の 1 であることを示す研究を指摘しています。(私たちが 2023 年 7 月に実施した会議に関する調査では、アメリカ人労働者の 40% が、会議では情報収集と沈黙を好む「潜伏者」であるということも分かりました。)

集中できる時間、静寂、限られた人との付き合いを好む内向的な人たちにとっては、週の数日を在宅勤務にできるような近頃の変化を天からの贈り物のように感じているかもしれません。おしゃべりな同僚に邪魔されずに仕事ができるのですから。そして、ビデオ会議では、カメラをオフにすればさらに目立たずに話を聞くことができます。定期的に顔を合わせる人の数が少ない状況では、必ずしも外向的な性格の人が有利になるわけではありません。また、内向的な人は、その場での会話に没頭する代わりに、時間をかけて文書を書くことができます。

しかし、ハイブリッドワークには内向的な人が注意すべき欠点もあります。誰もがオフィスで働いている場合、人目を避けて仕事をすることはキャリアアップの妨げになるかもしれませんが、ハイブリッド型や分散型の職場で働くと、あなたの仕事ぶりを知ってもらうことがさらに難しくなります。パンデミックの最中に社会人になった人たちは、自分の道を見つける手助けをしてくれる協力者やメンターとの関係を築く時間がありませんでした。しかしながら、注目の的になることを切望していない人でも、ビデオを活用することで、このような問題を解消できます。

内向的な人がビデオを活用する方法

会議でおとなしくしている内向的な人の特質は、ライブビデオや録画ビデオで生かせる力となります。以下に、内向的な人がビデオを使って、どのように力を与えられ、より多くの人に理解してもらえるようになるかを紹介します。

アイデアを視覚的に伝える: カリスマ性や個性に頼って熱意を伝えるのではなく、mmhmm は、話し手が口に出さずとも、考えをビジュアルで伝えることを助けます。つまり、会話を盛り上げるために絵を描いたり文字を表示したり、感情を表現するために GIF やビッグハンドのリアクションを共有したりするのです。BaseKit 製品担当副社長であるGordon Plant 氏は、インタビューで次のように語っています。「mmhmm が私に与えてくれたパワーは、『流れに身を任せる』ということです。質問に即座に答えることができるのです。答えを言葉で説明するのではなく、答えを『見せる』ことができるのです。」mmhmm を使えば、関連情報をスライドとしてあらかじめ準備しておき、会議参加時に手元に置いておくことが簡単。いつ質問が来てもその情報を瞬時に見せる準備ができており、ストレスの多い状況でも落ち着いて対処できます。

創造性を解き放つ:Cain 氏は「Quiet」の中で、「内向的な人は独立して仕事をすることを好み、孤独は革新のきっかけになる」と述べています。内向的な人は、一人の時間を使って、豊かで思慮深いプレゼンテーションを準備することができます。話すよりも書くことを好む内向的な人でも、録画を活用すれば、即興ではなく、用意した台本を使って自分の考えを披露することができます。録画であれば、一発で成功させなくてはいけないというプレッシャーもなく、視聴者を不安にさせることもありません。失敗の心配をすることなく、自分のアイデアを完璧に表現することに集中できます。

職場で存在感を示す:Charlie Warzel 氏と Anne Helen 氏が『Out of Office: The Big Problem and Bigger Promise of Working from Home(オフィス外: 在宅勤務の大きな問題と大きな希望)」で述べているように、ハイブリッドワークでは、人目につきにくい人が不利になる可能性があります。「シングル・ペアレント、高齢の家族を持つ人、障害を持つ従業員、単にオフィスの近くに住みたくない人々は、毎日出社する人々の影に隠れてしまう危険性がある」と言います。録画したビデオを共有するということは、ライブの会議中、そこで一番声の大きい人たちと注目を奪い合う必要がないということです。内向的な人でも、よく調べられた、十分に練られたアイデアを、誰かから中断されるのではないかと恐れることなく共有できるのです。ビデオは、チームへのクリエイティブな貢献の具体的な証拠となるでしょう。

精神的な支えのためにチームを組む:恐怖心を克服したり、もっと積極的になるための最も簡単な方法は、友人とチームを組むことだったりします。mmhmm を使えば、たとえ別々の場所にいても、同僚同士が画面上で一緒にプレゼンを行うことができます。内向的な人でも、舞台で一人きりで上がってしまうことなく、他の人との自然な会話の中で最高のアイデアを引き出すことができます。

上司や同僚にとってのメリット

学習と能力開発を促進するコンサルティング会社 KnowmiumJoshua Davies 氏は、彼のバーチャル・ワークショップでは、Otter.ai の文字起こしや Miro のホワイトボードのようなツールと mmhmm を組み合わせることで、無口で引っ込み思案な社員でも上司と本音で話すことができるようになり、誰でも会話の様子を見ることができるようになった、と語りました。「誰もが安心して共有でき、失敗しても完璧でなくても構わないという点において、うまくやれば、バーチャルは対面式よりもうまくいく可能性がある」と Davies 氏は言います。

分散型企業や複数の拠点を持つ企業にとって、録画ビデオによる自己紹介は、1 対 1 のバーチャルコーヒーブレイクで多くの時間を奪うことなく、他のチームメンバーに「会う」ための素晴らしい方法です。

職場の外でも、ネットワーキングイベントで人と会うことなく採用担当者に自己紹介をするなど、ビデオは効果的に使うことができます。ビデオは、あなたのスキルを紹介しながらも、あなたの人柄を見せることができる、とても便利なものです。ライブの会話の中で不自然に自らの業績を織り交ぜる必要もありません。

カメラをオンにするのは、最初は億劫かもしれません。しかし、内向的な人が職場で認識されることは、誰にとってもメリットがあると私たちは考えています。私たちは、mmhmm ハイブリッド・ビデオで、仕事が、内向的な人も含めた誰にでも手の届きやすい、包括的なものになるような「ビデオを活用した世界」を築いていきたいと考えています。

できるだけ簡単に、より魅力的なビデオを作りましょう。 mmhmm にすぐに取り込める PowerPoint と Keynote の無料テンプレートを活用して、あなたと共有したいコンテンツを一つの画面に美しく表示します。mmhmm 対応のプレゼンテンプレートを無料ダウンロード