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ヨランダ・ホワイトさん:Dayo はどうやって在宅時代のファッションレベルを高めたのか?

Ganda Suthivarakom

2020年11月19日

Dayo の CEO で創設者のヨランダ・ホワイト(Yolanda White)さんは、女性に対して、リラックスしている時であっても、仕事着を着ているときと同じようなやる気と自信を感じて欲しいと思っています。2018 年、長きに渡って企業で経営陣として活躍してきたキャリアを離れ、彼女がこれまで足りないと感じていたファションカテゴリのビジネスを立ち上げました。それは、現代的で洗練されたルームウェアカテゴリです。ビデオ会議を通じてバイヤーにコレクションを共有する画期的な方法、人々の家に Zoom を通して入っていくというユニークなアプローチ、そして、人々が家に閉じこもっているにも関わらず、コミュニティとの関係をどうやって強めることができたのかについて、彼女に伺いました。

Dayo を始めたきっかけは?

私たち女性は、外の世界に対しては美しい自分の姿を見せようとします。一方で、一番心地よい時間を過ごす自宅で、自分、そして愛する人たちに対して、一番無頓着でだらしない姿を見せているのです。私は、日々を忙しく過ごすすべての女性には「家に帰ったら、心地よい場所と自分らしさが表現できるスタイルが必要である」と考えました。

Dayo を立ち上げた時に重視したのは、最高の仕事をして、最高のものを届けることでした。つまり、持続可能性や世界についての視点を持つ、天然繊維を使用する、女性が経営するビジネスを応援するといったことは、私にとって大変重要なことでした。

2018 年末に初めてのコレクションを発表してから 1 年半、ビジネスは好調に推移しています。

コレクションの準備をするヨランダ・ホワイト

すごいタイミングでしたね。

そうですね、とても面白い時期だったと思います。未来についての予言を与えられたような感じです。誰もルームウェアの話なんてしていなかったのに、突然家で家族と過ごす時間が長くなって、「そうそう、その T シャツは好きなんだけど、Zoom で会議なんだよね」みたいな会話があったりして。実際のところ、パンデミックの最中ではありますが、なんとかやってこられたと思います。「セクシーになるためには、レースが付いていたり、体を締め付けるような服を着なければならない」という考え方に、多くの人が異論を唱えていると思います。

パンデミックであなたのビジネスはどのように変わりましたか?以前にやっていたことと何か違っていますか?

たくさんありますね。コミュニティは常に Dayo のビジネスの中心にあります。私たちはファッションという以上に、自分を愛することのムーブメントだと言っています。私たちは主に、実際にお会いして、体験していただくことで、コミュニティとつながってきました。そして現在、パンデミックの影響で誰も家から出ようとしません。こうした状況では、人々にブランドを感じてもらい、見てもらい、私たちが何ものであるかを体験してもらう方法を、デジタルやバーチャルの視点で作り直さざるを得ません。例えばバーチャルショッピングパーティー、バーチャル試着パーティー、デジタルで行われる様々なプロモーションへと進化しました。このパンデミックの間、実は新しいエンゲージメントや人とのつながりを作ることをとても楽しんでいて、寝る暇もなかったような気がします。そして、mmhmm と出会いました。

mmhmm はどんな変化をもたらしましたか?また、バーチャルショーについても教えていただけますか?

そうですね、今起こっていることで一つ言えるのは、誰もがパソコン画面の前に座っているということです。ごく簡単で普通のことなので、最初は受け入れられました。でもずっと座っているとだんだん疲れてしまうんです。実際にお客様にお会いする際は、借り物競争、DJ、ダンスパーティー、カクテルを楽しむパーティーなど、様々な体験を提供していましたが、メッセージが効果的に伝わっているかどうかを確認するためには、そうした背後にある接点が必要だったんです。

ビデオ画面を通じて話している人たちを 1 時間も魅了し続けるためには、驚きと歓喜がなければなりません。

本当に重要なのは、物事が停滞してはいけないということです。ビデオ画面を通じて話している人たちを 1 時間も魅了し続けるためには、驚きと歓喜がなければなりません。例えば、ある人に 1 時間のお時間をいただけますか?と聞いたら、その人はその 1 時間は精神を多いに刺激される時間であることを期待するのです。私が気づいたのは、私自身がその雰囲気とペースを設定しなくてはいけないということです。ビデオ会議でより有意義な経験を作るためには、瞬間ごとに柔軟に見せ方を変える必要があると思っていて、そこが mmhmm に期待しているところです。

あなたはビデオ通話を通じて誰かの家の中へと入って行くことになります。

「買い物をする準備がまだできていない」と言われる経験を何度もしてきました。でも、ビデオ通話が終わる頃には、彼女たちは立ち上がっていて、私は体のサイズを見極めて、おすすめのサイズを伝えています。とても個人的なことであり、とても近しい関係性です。

私たちは、人々の家に招かれるという貴重な機会をいただいています。しかしそこには信頼が必要であり、それが心を開くということにつながります。私は、それは簡単なことではないことをよく理解しているつもりです。自分の空間を開いて迎え入れてくれているという事実を重く受けとめ、純粋につながりを深めていくことにフォーカスしています。

Dayo ルームウェアモデル、ロゾンダ・トーマス(Rozonda Thomas) ("Chilli") の写真

このパンデミックの経験、あるいはこのビジネスから何を学びましたか?

冗談で言えば、カクテルの腕がかなり上がりました。この週末はスイカとアガベをピューレにしたんですよ。

それは置いておいて…。私はティーンエイジャーの息子が二人いる母親です。家族と過ごす時間をとても大切にしました。そして、家族のつながりをより深いものにしたのは、コロナウイルスによる健康の側面だけでなく、人種的にも大変な時期だったということだと思います。二人の男の子を持つアフリカ系アメリカ人の女性として、彼らが見ている世界や家の中で話し合わなければならない内容は、私でさえ答えを持っていないものばかりです。これらの会話をすることができるようになったことは本当に有益でした。

こうした状況に直面し、自分の意見に正直になることを試されていると思いました。リーダーとして、自分の立ち位置について迷っている余裕はありません。母の日は私のビジネスにとって最も重要な祝日の一つですが、その直後 Black Lives Matter 運動が高まりました。会社では通常政治的な発言はしないのですが「もうたくさんだ」と言う時が来たと思いました。私たちは自分の立場について声を上げる必要があります。今は Black Lives Matter について発信していますが、今後は Pride などについても発信していきます。去年は女性達と自分を愛することの話ばかりしていました。もちろん今もその話はしています。でも私が伝えたいのは、もし私たちが自分自身を愛することができるならば、どんなことをしている人であってもそうした人々を受け入れていることになるんだ、ということです。リーダーとして、これらの経験は、自分の考え方を伝えること、そして、すべての女性が同じような行動ができるように、あらゆる人を対象としたパワフルな方法で伝えるということを恐れない力を与えてくれました。

(このインタビューは実際の発言を編集したものです。)