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アクセシビリティを加速させる使命を担う Remarkable

Ganda Suthivarakom

2020年11月16日

オーストラリアのテックアクセラレーターである Remarkable は、よりインクルーシブな世界を目指すというビジョンを持っています。彼らは、オフロードでのドライブからアダルトビジネスまで、すべてのことをすべての人が利用できるようにしたいと考えている障がい者テック分野の起業家やメーカーを支援しています。私たち自身も強い使命感を持った企業として、mmhmm が Remarkable のデモデイを手助けし、スタートアップ企業がライブイベントやピッチにアクセシビリティをもたらすことを支援できたと聞き、大変嬉しく思います。同社のオペレーション&コミュニティマネージャーであるジョージ・ミラー(George Miller)さんに、誰もが楽しめる世界を構築しようとるす創業者やスタートアップ企業にとって  mmhmm が果たす役割についてお話を伺いました。

貴社のミッションを教えてください。

Remarkable はオーストラリアの Cerebral Palsy Alliance の一部門です。私たちは、障がい者向けテクノロジーのスタートアップ企業を加速させることを目的としています。アクセラレータープログラム、デザイナソン(ハッカソンのデザイン版)、イベントを通じて、テクノロジーを使って障がいの分野で問題を解決しようとしている人たちのネットワークを構築してきました。

今のオーストラリアでの仕事環境はこれまでとどう違っていますか?

今私たちが経験していることは、障がいを持って生きている人たちがずっと経験してきたことであり、ずっと求めてきたことです。企業が在宅勤務をさせてくれないのは、信用できない、同じ部屋にいなければならないと思っていたからだと思います。しかし、私たちはみな在宅勤務をしなければならないという現実に直面して、その結果企業が崩壊したりすることなどないということを学びました。中には解雇を余儀なくされた企業もありますが、従業員の立場からすると、自由と自律性は非常に大きなものです。この在宅勤務経験により、多くの人がこの形式の利点と障壁を同時に経験することができたと思います。

Remarkable はどうやって mmhmm と出会ったのですか?

誰かが Slack のワークスペースに投稿したんだと思います。私は新しいプラットフォームや技術が大好きなので、「これはすごい!今までどこにいたんだよ!」と思いました。そしてすぐにベータテストに登録しました。

mmhmm が私の目を引いた理由は、在宅勤務で Zoom 通話をしていて、インタラクティブ性に欠けるなと思っていたからです。Zoom では同じような画像が並んでいるだけです。自分たちを箱に押し込めている…、これは残念な感じがします。感情移入や人間的な触れ合いが大きく欠けていると思います。

しかし、私にとって本当に興味深いのは、私たちがアクセシビリティに関する技術を追求しているということです。クローズドキャプションやオースラン(オーストラリア手話)通訳は、私たちが発信するコンテンツの大きな部分を占めています。コロナウイルス流行以来、クローズドキャプションは多くのミーティングで使われるようになりました。コパイロット機能を使ってオーストラリア手話通訳が画面に写っている姿を見たいと思っています。すごく良いアイデアだと思いますが、まだ実現していません。標準的な Zoom 通話では、オースランの通訳が必要で、話者と通訳の両方を見たい場合、ギャラリービューか左右表示モードを選択しなければなりません。しかし、ろう者は主に通訳の画面を見たいでしょうから、話者の画面を一緒に見ることができないかもしれません。mmhmm でピクチャー・イン・ピクチャーができるようになれば、素晴らしいですね。

今回はタイミングが合わなかったので、デモデイでは mmhmm を使用しませんでした。ですが、私は他のアクセラレーターに提案しています。デモデイを行う際には、2 つの選択肢があります。2 万豪ドル以上の費用をかけて質の高い作品を作るか、もう少し安く、mmhmm のようなプラットフォームを使って、非常に質の高い創業者ピッチを行うかの 2 つです。私の提案は、ソフトウェアとしては mmhmm を使い、80 豪ドルでポップアップグリーンスクリーンに投資して、良い HD ウェブカメラを買うということです。初期費用は、質の高い制作に 2 万ドルかかるのに対して、250 ドルです。私たちは今後も 100% このフォーマットを使用していきます。

こうした時期に、どのように状況を良くしていこうとお考えでしょうか?

新型コロナウイルスに光明があるとすれば、何世代にもわたって同じ方法でしてきたことを、型にはまらず考え直す機会をくれたことだと思います。私たちはかなり早い段階で仕事の方向転換をしなければならなかったのですが、今にして思えば、いくつかのことを間違っていたのかもしれません。第一、物理的な世界でやっていたことをオンライン空間でそのまま行うことはできません。それは無理なことです。より多くの計画を必要とします。人々の感情を考えなければなりませんし、アクセシビリティについても全く別の角度から考えなければなりません。「対面で行っていないんだから、逆に世界中の人々に参加してもらうことができる」かもしれませんよね。

障がいを持たずに生活している人たちにとって、生活はいつか正常な状態に戻るでしょう。そして、mmhmm のようなプラットフォームやオンライン空間における新たなイノベーションによって、最終的にある種の正常な状態に戻ったとき、それがどのようなものであっても、私たちはインクルーシブでアクセシブルなレンズを通して世界を見続けていきたいと思っています。

Remarkable についてさらにお読みになりたい方は、ジョージ・ミラーさんのブログ「Reinventing the accelerator wheel」(英語のみ)をご覧ください。

(このインタビューは実際の発言を編集したものです。)