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NTTコミュニケーションズ:オンラインイベントのユーザー体験を改善

Hirotaka Nakagawa

2021年6月23日

NTTコミュニケーションズでは、コロナ禍中に開催した社内表彰式をオンラインで実施し、mmhmm を活用されたそうです。mmhmm を採用するに至った経緯について、そして、どのように活用されたのか。NTTコミュニケーションズ株式会社、イノベーションセンター・デザイン部門「KOEL」の八木貴之さんにお話をお伺いしました。

mmhmm との出会いについて、教えていただけますか?

弊社では、創業 20 周年を迎えた 2019 年に企業理念・信条を新たに制定し、私は浸透にむけて社員へワークショップを行っていました。しかしながら、新型コロナウイルスが日本でも感染拡大し途中で中止となってしまいました。その後、デザイン部門の社外向けオンラインイベントを開催することとなり、徐々にウェビナーやオンラインワークショップへの対応が求められるようになりました。

そんな中、mmhmm を知りました。ベータ版招待の申し込みをしていましたが、本当に意識し始めたのは、Concent の長谷川さんが Facebook で mmhmm を活用された投稿を見た時です。「もう活用されたのか!」と驚いたほか、「スライドの前に顔がワイプで表示されるので、視線移動が少なく見やすいな」といった UX の観点での驚きが第一印象でした。

実際に mmhmm を活用された時のお話をお聞かせください。

私は、デザイン部門にいるのですが、社内コミュニケーションの改善支援も行っています。事業部から社内表彰式の改善を依頼されたのですが、表彰式におけるオンライン参加者のユーザーエクスペリエンス改善が大きな問題でした。

mmhmm を使う際、顔を拡大させたり、透明にされる方が多いと思いますが、これは無意識に「視聴者の興味を惹きつけたい」と思っているからではないでしょうか。表彰式でも、この機能で驚かせて視線を集めた上で、顔と資料スライドが一緒に見えることで理解が深まり、最後まで飽きずに参加してもらえるのではと考えました。

弊社では現在約 8 割がフルリモートで働いており、Microsoft Teams でのオンライン会議が日常となっていますが、Teams 会議の仕様で参加者の上限が 300 名となっていました。表彰式は6 組織が所属する本部全体で行うため、所属する社員約 2,600名が参加します。Teams ライブイベントであれば 1 万名まで視聴できるため、こちらを活用することにしました。ただし、Teams ライブイベントでは、発表者 1 名の顔と共有画面の 2 画面しか表示できません。臨場感をだすには、司会、本部長、受賞者の 3 名を一緒にだしたかったのですが、通常の方法では 1 人しか出せませんでした。

そこで考えたのが、広角一眼カメラと mmhmm の活用です。同一の部屋で真ん中に感染予防のパーティションを設置し、両サイドに司会と本部長がすわり、これを 1 台の広角カメラで撮影しました。試したところ、mmhmm がきちんと 2 名を認識し、輪郭表示ができました。

オンラインイベントに登壇する女性と男性

司会・本部長 2 名の映像とスライドが表示された mmhmm のステージを画面共有し、小画面で受賞者の顔を表示し、3 名の掛け合いを表現することができました。

工夫されたこと、苦労したことなどありましたか?

広角一眼カメラ 1 台でも良かったのですが、よりライブ感を出すために、司会と本部長のアップを捉えるカメラも用意しました。会社にあったビデオカメラ 2 台で 1 名ずつをアップで捉え、2 名を捉える広角一眼カメラと合わせて、計 3 台のカメラの映像を ATEM Mini で切り替えて使用しました。mmhmm のスライドプリセット機能を活用して、操作を大幅に単純化することができました。

オンライン配信構成図

一つ苦労したのは、カメラと、出演者が見るモニターの設置場所です。できるだけ視線がカメラに向くように 3 台のカメラを配置した上、カメラに近い位置でモニターも見られるようにするのは工夫が必要でした。

また、所持していたレンズは F3.5 しかなかったのですが、もう少し明るい広角レンズを使うと映像がさらに美しくなったでしょう。また、今回はグリーンバックを使いませんでしたが、活用されるとマシンへパワーへの負荷が抑えられると思います。

今後の mmhmm に期待される機能はありますか?

新しい iPad Pro のセンターフレーム機能が 2 人の人物を認識して拡大することが話題になっていますが、同一の画面に複数の人が表示されるというのは、魅力的ですよね。ぜひ、離れたところにいる 2 人を同一画面に出す機能を実現していただきたいです*。4 人くらい同時に表示できると、セミナーやカンファレンスもフルオンラインで行えるので助かります。

* インタビュー後になりますが、コパイロット2.0のテレポート機能を発表しました。詳しくは mmhmm summer基調講演をご覧ください。

私は、機材を組み合わせることで 3 人の同時表示を実現しましたが、本来の mmhmm の良さは、機材や設備を使わずにリッチなウェビナーを提供できることだと思います。コロナ禍で撮影を行う際の安全性確保への負担軽減、スタジオへ移動するというリスクの低減のためにも、複数人の同時表示はぜひ実現して欲しいです。

オンラインイベントに登壇する 2 人の司会とリモート参加者

私はビデオ会議についてはまだまだ素人ですが、放送局やプロカメラマンの方達が mmhmm を活用するとどうなるかをぜひ見てみたいです。また、放送局での利用が増えると、一般の方にも mmhmm を知ってもらえて利用者が増え、会議が楽しくなる機会が増えると思います。

そして、弊社でも ビデオ会議が簡単に開発できる SkyWay というコミュニケーション PasSや、気軽な会話を促進し、コミュニケーションを活性化するオンラインワークスペース NeWork™ というサービスがありますが、コロナ禍やリアルワークとオンラインワークが共存するハイブリットワークになった世界においても、ビデオ会議、YouTube、Tiktok などオンライン配信の UX 向上はますます重要になると思います。弊社や mmhmm をはじめ、関係各社でビデオカンファレンスの体験向上にむけた合同サミットやイベントが行えたら、ノウハウを共有しあうことができ利用者の体験向上につながりそうですね。

(このインタビューは実際の発言を編集したものです。)

このオンライン表彰式を開催された経緯やプロセスについては、KOEL note にて公開予定です。

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